63話. 光 希望の源2011/11/13 22:16

このたびのトルコの地震では、その前に起きた地震の救援に行っていた女性が倒壊したホテルに生き埋めになってしまったが、幸いなことに、無事で救助された。彼女は、自分のパソコンから漏れ出していた光から希望を受け、救助までの時間を耐え忍んだと語った。ノートパソコンだと思うが、駆動のインジケータの光か、あるいはディスプレイの光か。いずれにしても、真っ暗な空間の中では、パソコンの光もさぞかし明るく感じたことだろう。

恐竜時代には、強者である恐竜から逃れるために夜行を選択し、そのために目は退化してしまった僕達哺乳類はいつから再び光を必要とするようになったのだろうか。火を使う人間だからこそ光に希望を感じるのか、それとも、犬や猫など、人間以外の哺乳類も同じ感覚をもつのか。なかなか興味深いところである。

なにはともあれ、僕達人間にとっては光が希望の源であることは確かだ。居場所を教えるホイッスルなどとともに、仄かでも長時間光り続ける光源を身につけておくだけで、効果の高いライフガードになるのではないかと、つくづく感じてしまったのである。